袋詰めをはじめた当初は、季節柄みかんが主でした。
「きょうは、みかんですか。」
「みかんの仕事、しますか。」
と、利用者さんもとても興味を持ってくれました。


野菜はだいたいが10キロ箱なのですが、なぜかじゃがいもは重く感じ、荷物の上げ下ろしがみかんのときよりも大変です。50箱ぐらいのダンボールのじゃがいもの分量を量り、袋に入れ、バックシーラーという機器で口を止めてから、ダンボールに戻します。そのダンボールを、また車に積み、市場に納品します。なかなかの重労働で、終わると皆へとへとになります。

「きょうの作業は市場ですか。」
「きょうはじゃがいもですか。」
と、市場の作業をしたいとアピールする利用者さんもいます。
市場とは違う作業に入っていると、
「これが終わったら、じゃがいも、しますか。」
と聞かれることもあり、
「終わったら、やりますよ。」
と応えると、それまでの作業スピードが上がることもあります。
経験のなかった作業をすると、今までは知る機会がなかった、利用者さんの新しい能力を発見することができ、職員にとっても、大きな収穫があります。 これからも、作業の種類を増やせるように努力していこうと思います。
