田野辺実鈴 日帰り金沢レポート

実は、「たんとカレー」の美味しさを生んだ金沢に、 まだ行ったことがありませんでした。

そこでまずは、初心者編!

金沢の魅力を体感しに、 日帰りで市内を散策しました。 35度に迫る暑さでしたが、 観光客の足取りは軽やか。 浴衣姿の女の子も 若いカップル・ベテラン夫婦も、外国人観光客も、 みんな、金沢の街並みに 似合っているのが不思議。 歴史ある街並みからは、 全てを受け入れる包容力を 感じました。

それは、地元の方たちも、 しかり! おしゃべりな方たちばかりです。 タクシーの運転手さんは、 幼少期の体験を昨日のことのように爛々と語ってくださり、 喫茶店の店員さんは 繊細な金箔を扱いながら、 細い路地の名店を 教えてくださいました。

そしてお目当ては、 甘味と海鮮! どこを食べても ハズレはないから、 という地元の方の言葉を信じ、行き当たりばったりで たくさん堪能してきました。

くずきりも、抹茶のあんみつも、カキ氷も、金箔ソフトも、 繊細で上品なのに、 個性的な香りを残す。 日帰りで焦っている気持ちを 鎮めてくれる優しい味でした。

海鮮丼は、お刺身もご飯もボリューム満点! 白米は、いつもは沢山食べられないのですが、 新鮮な海鮮と合わせると、 勢い任せに食べられるから不思議です。

飾らない美しさって、 憧れますが、 金沢から、その本当の意味を教えてもらえた気がします。 人も街並みもお食事も、あえて 飾る必要がない、そんな余裕を感じた小旅行でした。

(田野辺実鈴)